2019年のニューモデルとして登場したハイパーモタード950は、2016年から2018年まで販売されたハイパーモタード939の後継モデル。「数字」は大きくなったが、937ccの排気量は、ハイパーモタード939と同じだった。とはいえ、圧縮比やカムプロファイルは見直され、フレームも新作。リアフレームは、2013年からのハイパーモタード(821)以降、アルミ鋳造になっていたが、ハイパーモタード950では以前のようなトラスタイプに回帰した。また、マフラーの取り回しも2012年以前と同じセンターアップスタイルに変更され、全体的な雰囲気として、登場したころのハイパーモタードに近づいていた。燃料タンク容量は、前モデルまでの16リッターから14.5リッターに減ったが、タンクがスリム化されることで、足つき性は向上。油圧クラッチの採用でレバー操作が軽くなった。メーターはフルカラーのTFT液晶タイプになった。リアのトラスフレームやセンターアップマフラーなどで、2007年から2012年までのハイパーモタードに近づいたハイパーモタード950だが、バックミラーの位置は、2013年以降どおりの一般的な触角タイプ(?)だった。