ディアベル(2011年-)が、ディアベル1260にフルモデルチェンジするタイミングで、2019年に発売されたのが、ディアベル1260Sだった。「Sバージョン」は、XディアベルS同様に、上級仕様という位置づけ。可変バルブタイミング機構を備えた1,262ccの水冷L型2気筒「テスタストレッタDVT」エンジンやフレームなどの基本構成は、スタンダード仕様のディアベル1260と同じながら、フロントブレーキキャリパーが、ブレンボ製のM50モノブロックになり(STDはM4.32)、フロントフォークにオーリンズのフルアジャスタブルタイプ(φ48mm)を採用するなど、アップグレードされたアイテムが使用されていた。また、クックシフトも装備され、クラッチレバーの操作なしで、シフトアップとシフトダウンが可能になってもいた。TFTカラー液晶を中心としたメーターまわりでは、Sバージョンのみドゥカティ・マルチメディア・システムを標準装備。※2021年モデルに設定された特別モデルのディアブロ1260ランボルギーニは、同年のディアベル1260Sがベースだった