2022年モデルで新登場したトゥオーノ660ファクトリーは、前年にリリースされていたトゥオーノ660の上級仕様モデル。排気量659ccの並列2気筒エンジンは、ベースモデルの95HPに対し、100HPにアップされており、車載バッテリーにリチウムイオン電池を採用することなどで2kgの軽量化が図られ、前後のサスペンションはフルアジャスタブルタイプになっていた。エレクトロニクスによる車体制御は、6軸IMU(慣性計測装置)を中心にした(当時としての)フルパッケージ使用で、たとえばコーナリングABSは、ブレーキレバーの操作圧力、リーンやヨーなどの車体角度、横加速度などを監視して最適化されるものだった。シングルシートフェアリングが標準仕様ながら、パッセンジャーシートとフットペグも付属。2025年モデルで欧州の環境規制ユーロ5+(プラス)に適合した。この際に、サスペンションにオーリンズ製のフロントフォーク(φ43)とリアショックを採用した。