2011年にデビューし、2014年にマイナーチェンジしていたディアベルが、フルモデルチェンジするかたちで、2019年に登場したのが、ディアベル1260だった。ドゥカティのクルーザーモデルは、ディアベル、Xディアベル、ディアベル1260の順に登場しているが、Xディアベルは、キャラクター違いの別系統モデルなので、ディアベルの次が、ディアベル1260となる。但し、ディアベル1260のエンジンとメインフレームは、Xディアベル用をベースにしたものなので、Xディアベルとの関連性も濃いものだった。そのエンジンは、可変バルブタイミング機構を備えた排気量1,262ccの水冷L型2気筒「テスタストレッタDVT」で、エンジンマッピングの変更によって、Xディアベルよりもスポーティな味付けになっていた。また、ディアベル同様にチェーン駆動なのも、Xディアベルとは異なった。テスタストレッタDVTを搭載するフレームも、Xディアベルゆずり。エンジン本体をストレスメンバーとして用いる度合が増したため、旧ディアベルよりもシンプルなデザインになっていた。トラクションコントロール、ABS、ウイリーコントロールを装備。ライディングモードは、「スポーツ」「ツーリング」「アーバン」の3種から選択可能。登場と同時に、上級仕様としてSバージョン(ディアベル1260S)も設定された。