2020年に限定生産されたスクランブラー1200ボンドエディションは、その名前からも明らかなように、英国を代表するアクション映画のひとつ、「007」シリーズとのパートナーシップによって生まれたモデル。最新作の「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」における、スクランブラー1200を用いたスタントシーンをイメージして制作され、日本では2020年6月下旬からの販売となった。しかし、本来であればこの年の4月に公開されるはずだった「ノー・タイム・トゥ・ダイ」は、感染症パンデミック(COVID-19)の影響で、公開が11月まで延期(英国でも日本でも)されたため、映画公開に先駆けての発売になった。ベースモデルは、2019年モデルで新登場していたスクランブラー1200XE(シリーズの上級仕様)で、排気量1,197ccのバーチカルツインエンジンを搭載し、ボンドエディション専用のカラースキームやパーツが採用されていた。たとえば、TFT液晶メーターは、エンジン始動時に「007」シリーズをイメージしたスタートアップ表示が採用された。世界限定250台のうち、20台が日本市場に割り当てられた。