カワサキのクルーザーシリーズだったエリミネーターは、アメリカンというよりも、ドラッガー(ドラッグレースを楽しむためのマッチョなマシン)としたほうがしっくりとするスポーティな成り立ちのモデル群だった。その250ccモデルとしてエリミネーター250が発売されたのは、1987年3月のこと。搭載された248cc水冷4スト並列2気筒DOHCエンジンは、GPZ250・GPX250系の流れをくむスポーツユニットで、40psの高出力を発揮。ミッションは6段リターン式で、フロントブレーキは油圧ディスク式、前後ともキャストホイール採用と、まさしくスポーツバイクほようなスペックと装備だった。翌88年には、スポーティバージョンとしての「SE」、89年にはトラディショナルスタイルの「LX」を派生させた。なお、250ccクラスのエリミネーターとしては、エリミネーター250V(1998-2007年)が存在するが、V型エンジンを搭載。80年代生まれの「並列2気筒」エリミネーターとは別系統。※エリミネーターというモデル名は、英語のeliminate(=排除する)から