2016年のインターモト(ドイツ・ケルン)で発表された、新しいKTMアドベンチャーシリーズ。この1290スーパーアドベンチャーRは、シリーズ中の最強モデルと位置付けられた、リアル・トラベルエンデューロマシンだった(2017年モデルで新登場)。水冷4ストV型2気筒エンジンの排気量は、実に1,301cc。この大排気量Vツインから、160psの最高出力と140Nmのトルクを発揮していた。同時に、1290スーパーアドベンチャーSという姉妹モデルも登場しているが、Rの方は、サスペンションセッティングやエンジンガードなどがオフロード走行に最適化されていた。また、ホイールサイズも異なり、オフロードモデルらしくフロント21インチ、リア18インチが採用され、タイヤもブロックパターンだった。2021年にモデルチェンジを受け、欧州規制のユーロ5に適合した。同時に1290アドベンチャーSもモデルチェンジしたが、Rは、よりオフロードイメージ、ラリーレイドマシンイメージが強調された外観を得て、両車は見た目でもその方向性の違いを際立たせることになった。メーターは7インチのTFTディスプレイ式となり、ブリヂストン製のアドベンチャー用タイヤを標準採用した。