GSX400Xインパルスは、1986年3月に発売された。インパルスの名を冠するモデルとしては、82年のGSX400FSインパルスに続く2機種目で、のちに定番ネイキッドとなるGSX400インパルス(94年~)も使うことになる。これら3モデルは、4気筒エンジン搭載のカウルレスモデルという以外に繋がりはなく、このGSX400Xインパルスには、レーサーレプリカのGSX-R(400cc)のエンジンが流用されていた。とはいっても、GSX400Xインパルス最大の特徴は、車体のデザイン。GSX1100Sカタナなどを手掛けたハンス・ムートの手によるものだが、あまりに独創的すぎて、「東京タワー」と揶揄されることもあった。ハーフカウルを備えたモデルもラインナップされた。