ヒルツ250は、他のモデルよりもハイライズのブレース付きハンドルバーを備えたモデル。ブアップライトな姿勢のライダーが座るシートは、ブラウンカラーのタックロールタイプ。このシートは、職人による手縫いだった。搭載するエンジンは、他の250ccモデル共通の空冷単気筒。フレームも同様のクレードル式。このルックスでありながら、燃料供給はインジェクション、そしてABSを装備。なお、ヒルツには125ccモデルも存在した。エンジン以外よく似ている250ccと125ccの見分け方は、エキパイの取り回しだった。MUTT MOTORCYCLES(マットモーターサイクルズ)は、英国のカスタムビルダーによって立ち上げられたバイクメーカー。ミックス犬(雑種犬)を意味する「MUTT」をブランドネームに用いたのは、ざまざまなメーカーからパーツを調達して、高価になりすぎないようにする、という方針から。