1988年は、ヤマハTDRシリーズがラインナップされた年。1月にはTDR250が登場し、7月には原付1種の小径モデルとしてTDR50が発売されていた。その2か月後、1988年9月にデビューしたのが、TDR80だった。軽二輪のTDR250、原付1種のTDR50の間をつなぐ、原付2種というポジショニングではあるが、車体はほぼTDR50と共用なので、あくまでもTDR50の派生モデルというのが正確なところ。排気量79ccの水冷2スト単気筒エンジンは、50ccの7.2PSに対し、10PSを発生(138%アップ)。車重(乾燥重量)はともに80kgなので、走りのパワフルさは、各段にアップしていた。エンジン始動はキック式、ブレーキは前後ともディスク式、ミッションは6段リターン式。前後12インチホイール、チューブレスタイヤを採用し、メーターパネルにはタコメーターも装備された。電装系は6Vだった。