1980年4月に発売されたSR250。SRのネーミングから、SR400/500との近似性が想像されるが、実際のモデルは、空冷単気筒エンジンを搭載するという共通点があるのみで、趣はまったく異なっていた。似ているといえば、同じ年の3月に発売されたXS250スペシャルで、並列ツインのXSに対し、単気筒のSRと見ることもできた。開発にあたっては、740ミリというシート高がまず定められ、乗りやすさ、扱いやすさが追求されていた。ゆったりとしたホースバックライディングスタイルも、124kgという車重も、セルモーターによるカンタン始動も、すべてその成果だった。日本市場では早々にカタログ落ちしたが、海外ではその後も販売されていた。