MTX80Rは、1983年6月に発売されたオフロードバイク。MTX50(1982年)に始まったMTXシリーズは、2ストロークエンジンを搭載しており、MTR80Rには、排気量79ccの水冷2スト単気筒エンジンが搭載されていた。このエンジンは、MTX80Rと同時に発売されたMBX80インテグラと同系統ではあるが、オフロードでの使い勝手に合わせて中低速域でのトルク重視セッティングが施されていた。リアサスはプロリンク式(路面からの入力をプログレッシブ=漸増的なクッション性能で受け止めるシステム)が採用されていた。キック始動、6段リターン式ミッション、前後ドラムブレーキ(リーディングトレーリング)、前21/後18インチホイールを採用した。80ccの2ストオフロードモデルとしての後継モデルは、CRM80(1988年)となった。