時折、異なる年代に同名のモデルが登場することがある。CBR250Rなどがその例だが、同名で、しかも排気量区分が異なる場合は、運転免許がからむこともあって、少なからず混乱してしまう。2008年に登場した「リード」もその例だった。排気量107ccの4ストロークエンジンを搭載したスクーターだが、まったく同名の「リード」は、1988年にも発売され、2001年モデルまで設定されていた。後者のリードは、49ccの2ストロークエンジン搭載のスクーター。いずれもホンダによるモデル名は「リード」だが、ここでは、便宜上2008年発売のリードを「リード(110)」、1988年のリードを「リード(50)」と表記分けした。リード(110)は、平成19年排出ガス規制に適合した高い環境性能を持ち、50km/Lの燃費性能(60km/h定地走行時)を実現したスクーターだった。シートの全長は650ミリと長く、低めのシート高とあいまって、タンデムライドもゆったりと行うことが可能だった。登場翌年にカラーチェンジと限定モデルの設定を行ったあと、2010年にはモデル名を「リードEX」に改めた。ゆえに、別項扱いとなっているリードEXは、リード(110)のマイナーチェンジモデルとなる。