1987年4月に発売されたV45マグナは、排気量748ccのV4エンジンを搭載したアメリカンクルーザーだった。モデル名のV45は、V型エンジンで、排気量が約45キュービックインチであることを示したもの。「マグナ」という名称は、VF750マグナ(1982年)に続く採用で、V45マグナはVF750マグナの実質上の後継車だった。VF750マグナから受け継いだRC07E型の水冷4ストV型4気筒DOHC4バルブエンジンを中心とするフォルムは、より低く、長く、力強いイメージが強調されたものになり、左右に2本づつ配されたマフラー、150ミリ幅にアップされたリアホイールなどとあいまって、クルーザーの枠に止まらず、ドラッガースタイルを思わせるものだった。シャフトドライブ、6速ミッション(5速+オーバードライブ)、フロントディスクブレーキ。日本での販売は、特別予約販売というかたちだった。