アプリリアのトゥアレグ660は、2022年モデルとして2021年11月に正式発表されたミドルクラスのアドベンチャーツアラー。搭載するエンジンは、同時代のRS660/トゥオーノ660用の排気量659cc並列2気筒ユニットがベースで、シートポスト一体型のフレームに搭載されていた。電子制御に長けたアプリリアらしく、エンジンマッピング変更、調整可能なエンジンブレーキ、クルーズコントロール、解除も可能な調整式のトラクションコントロールなどを搭載。ABSは、リアだけも全解除も可能だった。クイックシフター(シフトアシスト)はオプション扱い。欧州仕様のシート高は860ミリで、燃料タンクはリザーブ含めて18リットルサイス。ホイールサイズは前19/後18インチ。ヘッドライトを含む灯火類は全てLEDで、独特なフロントマスクを構成していた。モデル名となった「トゥアレグ」とはサハラ砂漠に住む遊牧民族「トゥアレグ族」からとられたもの。日本では2022年2月に発売された。2025年モデルで、欧州規制のユーロ5+(ファイブ・プラス)をクリアするとともに、仕様変更を受けた。2気筒エンジンは、スロットルボディ径を、前モデルの48ミリから52ミリに拡大し、ヘッドライトまわりデザインの見直しも受けた。