ドゥカティにおける「ダーク」は、カラーリングが艶消しのブラックやグレーで統一されるととともに、ベースモデルから少し装備のグレードを落とした廉価版仕様という位置づけにあった。しかしながら、モンスター900ダークはといえば、そもそもモンスター900自身が、ミニカウルなどを備えず、フロントサスも調整機構を与えられていなかったので、実質的には、単なる「モンスター900の色違い」に過ぎなかった。エンジンは、ベースモデル同様に、SS900ゆずりの904cc空冷Lツイン2バルブユニットで、フレームはスーパーバイク851系のもの。2000年モデルでインジェクション化され、2002年にST系の「ラージフレーム」を採用するなどの仕様変更も、モンスター900・シリーズと同じだった。