1989年に登場したK75RTは、K100RTのダウンスケール・ヴァージョンという位置付けでK75シリーズの純血ツアラーとしてラインナップに加わる。RTの象徴である大型のフルフェアリングは完璧にライダーを走行風から保護し、その重量を纏いながらも750ccクラス特有の扱い易いエンジンと素直なハンドリングは健在。スタイリングはK100RTとほとんど同じで、サイドビューからエンジン前部とフロントホイールの間にシリンダーひとつ分のスペースがあることと、車体左側のシリンダヘッドから伸びるエキゾーストパイプが3本、3角断面のショートサイレンサーといった違いしか見られない。