スーパーバイクRSVをベースにしたアップハンドルのネイキッド仕様として登場したトゥオーノは、VツインエンジンがV4エンジンになると、トゥオーノV4を名乗るようになった。そのV4エンジンが排気量を1,077ccに拡大したのち、「トゥオーノV4 1100」を名乗る時期もあったが、2021年モデル(ユーロ5対応)から再びトゥオーノV4に名称を戻した。キャラクターは変わらず、同時代のRSV4をベースにしたアップハンドル仕様ではあるが、フェアリングを脱ぎ捨てることはなく、いささかサイズが小さくなったのみ。いつしか、ネイキッド(裸)ではなくなった。「ファクトリー」は、その名の通り、ファクトリー仕様(ワークス仕様)という位置づけの上級モデルで、オーリンズ製の電子制御セミアクティブサスペンションを装備していた。2025年モデルで仕様変更を受けた。これは、欧州でのユーロ5+(プラス)規制に適合するものであったが、この際に、セミアクティブサスペンションをはじめとした様々な電子制御システムをアップデートさせた。また、同時に仕様変更を受けたRSV4ほどではないが、フロントにウイングレットを装備した。