パースート・ダークホースは2022年の新型モデルとして登場したアメリカンツアラーだった。特徴的なフロントカウル(ヘッドライト形状)からも推測できるとおり、チャレンジャー(2020年-)派生のバリエーションモデル。バガーカスタムスタイルだったチャレンジャーに対し、トップケース(パッセンジャーのバックレストとしても機能)やフロントサイドのフェアリングなどを追加して、ロングツアラーとしての機能性が高められていた。搭載されたエンジンは「パワープラス」と称された1,768cc水冷Vツインユニットで、122HPの最高出力と178Nmのトルクを発揮。チャレンジャーにも搭載されるエンジンながら、低速域での操縦性が高められた仕様になっていた。信号停止時にリア側のシリンダーが休止するのは、インディアンの各エンジン同様。「ダークホース」は、そのエンジンやエキゾースト系などがブラックアウトされたカスタム仕様。クロムメッキ仕上げの「リミテッド」とは異なる印象が演出されていた。リアサスペンションにはプリロード調整が電子制御される機構を搭載(プレミアムパッケージ)。メーターはアナログ速度計に7インチのタッチスクリーンディスプレイが組み合わされていた。