2022年の新型モデルとして登場した1290スーパーデュークRエボは、KTMのネイキッドスポーツ旗艦モデルの1290スーパーデュークRに対し、WP製のセミアクティブサスペンション(第二世代)を搭載した上位モデルだった。最高出力180psを発揮する1,301ccのVツインエンジン(LC8)をはじめとした車体構成は同年代の1290スーパーデュークRと共通。1290スーパーデュークRエボに搭載されたセミアクティブサスペンションが実現したのは、ビースト(野獣)とさえ表現されたベースモデルを、さまざまな状況下で扱いやすくする、濡れた路面では安定性を、サーキットコースでは限界まで攻められるマシンへと変貌させることだった。そのため、ダンピングモードとして「コンフォート」「ストリート」「スポーツ」が用意され、リアのプリロードは11段階の調整が可能となっていた。