ルイス・ハミルトンは、2010年代の「パワーユニット時代」のフォーミュラ・ワンを支配したF1パイロット。2018年までにドライバーズタイトルを5度獲得していた。そのハミルトンは、モーターサイクルフリークでもあり、MVアグスタとは、ブルターレ800ドラッグスターRRやF4において、その名(LH)とシンボルでもあるゼッケンナンバー「44」を与えた限定モデルを成功させていた。それらに続く3台目の「LH44」ラインとなったのが、2019年に世界限定144台で発売されたブルターレ800RR LH44だった。ハミルトンをして「ネイキッド・パーフェクション」と言わしめたこのスペシャルモデルは、798ccの3気筒エンジンやシャシー、制御系はブルターレ800RRそのままに(リアタイヤは太くなっていた)、このために用意されたカーボン素材やCNC加工されたさまざまなパーツによって構成されたディティールとカラースキーム(パールショックレッド/メタリックカーボンブラック)が特徴だった。