アプリリアのトゥオーノ660は、2021年1月に発表されたスポーツネイキッド。アプリリアにおいて、「トゥオーノ」シリーズは、フルカウルスポーツとの対で設定されるネイキッドなので、トゥオーノ660もRS660をベースに、カウルレスとアップハンドル化されていた。2019年秋のミラノ国際モーターサイクルショー(EICMA2019)にコンセプトモデルとして出展されたのが初出。搭載された排気量659ccの並列2気筒エンジンは、同時代のRSV4 1100やトゥオーノV4に搭載されていたV4エンジンのフロント側2気筒をベースにしたもの。但し、シリンダーボアは、1100シリーズと同じ81ミリながら、ピストンストロークは11.6ミリ延長された63.9ミリだった。このパワーユニットも車体まわりも、基本的にはRS660(フルカウル)と共通ながら、トランスミッションの減速比やサスペンションセッティングは、トゥオーノ660のために最適化されていた。ライディングモードは5種類で、公道用が3種、レーストラック用が2種類、用意されていた。灯火類は全てLEDで、メーターはフルカラー液晶。※日本市場への導入は、2021年3月から始まった