スラクストン1200RSは、2020年モデルとして新登場。2016年から販売されていたスラクストン1200Rをベースに、さらにパフォーマンスをアップさせたモデルだった。排気量1,197ccの水冷4スト並列2気筒エンジンは、スラクストンR比で8psアップの105psを発生。最大トルク値は112Nmで同一ながら、その発生回転数はスラクストンR比で700rpm低くなり、低回転からのトルク特性が向上していた。また、左右2本出しのサイレンサーに新しい触媒が追加されたことなどにより、欧州のユーロ5規制にも適合。ブレンボM50ラジアルモノコックキャリパーやメッツラーのレーステックRRハイグリップタイヤなどの採用で、カフェレーサーとしてのハンドリングはさらに軽快さが増していた。ルックスはクラシックながら、ライドバイワイヤと連動したライディングモード(スポーツ/ロード/レイン)がスロットルマップやABS、トラクションコントロールの動作を調整するなどのライダーエイド機能は搭載されていた。アクセサリーパーツとして、カフェレーサーカウルなどが用意されていた。2024年モデルでの生産終了が発表され、グリーンメタリック塗装も鮮やかなファイナルエディションが発表された(2023年10月発表)。