1960年、R50Sと同時に名車R69Sがデビューを果した。R69Sは、R69のいわゆるチューンドモデルで、それは同時にアールズフォーク付きモデルの頂点であることを意味していました。実際その豪快かつしなやかな走りは世界中で賞賛され、最高速度もR69よりも10km/h以上速い175km/hをマーク。1962年にファイナルギアボックスにブリーザーが設けられ、翌1963年にはSタイプの振動対策としてクランクシャフト先端にダンパーバランサーを追加。また、この時期を境に12ボルト電装を採用したモデルもラインナップに加わっている。さらに、1965年には潤滑系統が見直され、クランクケースやクランクシャフト、シリンダーなどを一新。翌1966年にはシリンダーヘッドとバルブが変更されるなど、改良は休むことなく続けられた。