2004年にデビューしていたミドルクラスのスーパーネイキッド・Z750にハーフカウルを装備したバリエーションモデルとして、2005年に発売されたのがZ750Sだった。排気量数字の後ろにSを付けてハーフカウル仕様としたネーミングは、2001年から04年まで販売されていたZRX1200Sと同様で、高速走行を伴うツーリングでのパフォーマンスを求めたところも(ZRX1200Rに対するSと)同じだった。そんな特徴はシート形状にも表れており、Z750で前後独立だったシートは、快適さを向上させた一体式のタンデムシートに変更されていた。Z1000用エンジンをボアダウンさせて748ccとした水冷直列4気筒DOHCユニットはじめ主なメカニズムは同年代のZ750と同じ。Z750ではデジタル表記でコンパクト化されていたメーターは、コンベンショナルな2連アナログ表示となり、ハーフカウルの中に収められた。