XL125Rパリダカールは、XL125R(1982年-)の派生モデルとして、1983年3月に発売された。モデル名の「パリダカール」は、フランスのパリとセネガルのダカール間で行われていたラリーレイドのこと。このレースに出場していたXL500R改をイメージしたデザインの外装を装備したモデルが、「XL250Rパリダカール」として1982年7月に発売されており、XL125Rパリダカールはそれに続くパリダカ・レプリカだった。基本的には、XL125Rをベースにした特装車で、特徴的なトリコロールカラーや幅広のフロントフェンダー、大容量の燃料タンク(17リットル)、座面の幅が広くなったシートを除けば、XL125R(1982年)とXL125Rパリダカールのディティールはそっくりだった。搭載する124ccの空冷4スト単気筒OHCエンジン(12ps)も、6速ミッションも、前後のサスペンションなども共通。タンクの上には、小物入れバッグ(タンクバッグ)も備えられていた。