2017年のニューモデルとして登場したCRF450RXは、モトクロスレース専用車のCRF450Rをベースとした、エンデューロレース(不整地耐久レース)の専用モデルだった。エンデューロレース仕様ということで、ライダーの体力を温存させるためにセルフスターターを装備(キック式も併用)し、エンジンの再始動性を向上させていた。搭載された449ccの水冷4スト単気筒OHCエンジンは、点火時期や燃料マッピングをエンデューロレースに最適化したもの燃料タンク容量も、CRF450Rよりも2リッター以上大きな8.5リッターとなっており、前後のタイヤも、エンデューロレースに適したものにリサイズされていた。2018年モデルではキックスターターを廃止、19年には発進をアシストするローンチコントロールが搭載された。2020年モデルでは、トラクションを適正に制御するセレクタブルトルクコントロールを採用。2021年モデルでフルモデルチェンジを受け、フレームとスイングアームを一新。油圧クラッチを採用し、マフラーは1本出しタイプになった。2025年モデルではメインフレームの70%が新規設計となり、リアフレームとの剛性バランスが最適化されるなどの変更を受けた。※CRF450RXは競技専用であり、公道を走行することはできない。