ドゥカティが、クラシックスタイルのニューモデルを発表したのは、2003年秋の東京モーターショーでのこと。それから2年以上が経過し、2006年のニューモデルとしてラインナップされたのが、「スポーツクラシック」シリーズ。その第1弾が、スポーツ1000だった。実際には、ポールスマート1000LEも同時に登場しているが、ポールスマート1000LEは台数限定モデルだったため、通常モデルとしての最初のモデルが、スポーツ1000ということだった。スポーツクラシックシリーズが共通して搭載したのは、排気量992ccの空冷L型2気筒デスモドロミック2バルブエンジンで、1気筒あたり2本の点火プラグを持つデュアルスパークを採用。このパワーユニットを、ドゥカティらしいトレリスフレームに搭載し、乾式クラッチと6段ミッションが組み合わされていた。ライダーに前傾姿勢を求める低い位置のセパレートハンドル、バーエンドにマウントされたバックミラーなど、クラシカルな外観でありながら、特性は過激。2008年には、ハーフフェアリング(ロケットカウル)を備えたスポーツ1000Sも登場したが、後発のスポーツ1000Sは、扱いやすい湿式クラッチを採用していた。