ツアラーがメインのモデルラインナップのなか、1994年に登場したロードスターはもっともシンプル、かつ独特なモデルと言える。ニューボクサーエンジンとなって、BMWがR1100RSやGSに次ぐ第3のカテゴリとして市場に投入。GSのエンジンをベースに、サスペンション含めストリートで使い勝手の良いセッティングが施され、軽快なフットワークとハンドリングが特徴。セパレート固定タイプのアップライトなハンドルポジション、腰まで包み込むようなシート形状、さらに3段階に調整可能なシート高など、シティユースに特化したキャラクターとなっている。ロードスターには1085cc(1100ロードスター)と848cc(850ロードスター)の2モデルが用意され、1100ロードスターにはABSⅡが標準装備される。後にスポークホイール仕様もラインナップされる。