モダンカフェスタイルのヴィットピレン401に対し、ブロックパターンのタイヤを履かせ、アップマウントされたワイドハンドルを備えるスタイルとしたのがスヴァルトピレン401だった。スウェーデン語で白い矢を意味するヴィットピレンの対となるスヴァルトピレンは、黒い矢のこと。ダークでワイルドな雰囲気を醸したのは、ネーミングにも影響されていた。市販モデルとしての登場は、ヴィットピレン401と同じ2017年のEICMA(ミラノショー)で、こちらも2018年モデルとしてのリリースが発表された。エンジンなど、ベースとなったのはハスクバーナを2013年から傘下に収めていたKTMの390デューク。ヴィットピレン401を含むこれらのモデルは、欧州におけるA2ライセンス所有者向けのモデル(エンジン出力35kW以下・車重1kgあたり出力0.2kW未満)として開発されたものだ。2020年モデルでは、リアシートの快適性を向上させる目的で、サブフレーム長を従来比で40ミリ延長した。ベースとなったKTM・390デュークがモデルチェンジした2024年、スヴァルトピレン401もモデルチェンジした。これまで排気量373ccだった単気筒エンジンは、398.7ccにまで拡大され、ライドモード(ストリート/レイン/トラック)の選択も可能となった。フレームなどの車体周りも一新された。また、前モデルではスイングアームマウントだったリアフェンダー&ナンバープレートホルダーは、コンベンショナルなリアフレームマウントに変更された。