2005年に発売された重荷用バーディー50は、その名称のとおりに「荷物をたくさん積んでも大丈夫」なバリエーションモデルだった。標準仕様のバーディーとの最大の違いは、キャストホイールとチューブレスタイヤを採用していたこと。路面の凹凸による「衝撃「吸収」するスポークホイールよりも(そのためオフロードバイクへの採用が多い)、ガッチリとしたキャスト(鋳造)ホイールのほうが、重たい荷物を積載したことによる衝撃に耐えることができるためだった。実際には、新聞バーディー50のフロントバスケットや巨大なリアキャリアを、標準仕様のバーディー50同様の装備に変更した、標準/新聞の「中間モデル」とも言えた。2008年のマイナーチェンジでは、排気量49ccの空冷4スト単気筒OHCエンジンに、フューエルインジェクションが組み合わされることになり、平成18年排出ガス規制に適合した。同時に、燃料計がメーター内に配置されるなどの変更も受けたが、これがバーディー50にとって最後の仕様変更になった。