原付2種クラスとしてはゆとりのあるライディングポジションをとることが可能なNMAX(125)の利点はそのままに、排気量155ccの水冷単気筒エンジンを搭載したバリエーションモデルとして、2017年に登場したのが、NMAX155だった。155ccは、日本国内では「軽二輪」クラスに入ることとなり、高速道路も走ることが可能になるため、単に排気量にプラス30ccのゆとりが与えられた以上の意味を持った。この155ccエンジンにも、効率の高い燃焼を促進するための可変バルブシステム(VVA)が組み合わされていた。前後ディスクブレーキはABSを標準装備、ヘッドライトはLEDとなっていた。(なお、ヤマハによる車種名は「NMAX155 ABS」となっていたが、ABSの装備が標準化するなかでもあり、バイクブロスではABS表記を割愛した)2020年11月には、欧州向けの2021年モデルが発表された。ユーロ5規制に適合したモデルとしての登場で、トラクションコントロールやアイドリングストップ、スマートキーシステムなども採用された。この新型モデルは、2022年5月から日本市場へも導入された。