ヤマハのスクーターシリーズを統一する「MAXシリーズ」として海外で展開されていたXMAX(エックス・マックス)の250cc版モデル。日本での軽二輪クラスのスクーターにおいては、1990年代からマジェスティ(250)の名称が用いられてきたが、2018年1月から国内へも導入され、海外名と同じXMAXとして展開されることとなった。2014年モデルをもって販売を終えていたマジェスティは、最終的にゆったりとクルージングしたくなるようなスタイルになっていたが、XMAXは、登場したころのマジェスティのようなスポーティなルックスとシャシーを与えられていた。排気量249ccの水冷4スト単気筒エンジンは、ヤマハが提唱する環境性能と走理りの楽しさを兼ね備えた「ブルーコア」思想に基づくもので、ABS(アンチロックブレーキシステム)に加えてトラクションコントロールも搭載。シート下のトランクスペースは、45リットルと余裕のサイズ。前後のライトはLED式を採用し、DCジャック、スマートキーシステムを搭載した。2021年モデルで排出ガス規制に適合するとともに、シート表皮やスマートキーの質感が変更され、ヘッドライト光量もアップした。2023年10月にモデルチェンジを受けた。エンジンなどは共通で、主にスタイリングの変更。灯火類の配置は、XMAXを象徴する「X」をモチーフにしたものとなった。※ヤマハでの車種名としては「XMAX」だが、海外向けの異なる排気量のXMAXと区別するため、便宜上「XMAX 250」と表記した。