1920年代のレーシングマシンに由来する栄光のネーミングを、2010年代に蘇えらせたミドルウエイトクルーザー、それがScout(スカウト)だった。69キュービックインチ(1,130cc)の水冷V型2気筒エンジンは、完全新設計で、ビンテージインディアンを想起させるシャシーレイアウトに、現代的なパフォーマンスを与えるものだった。フレームは鋳造のアルミニウム製で、6速ミッション、前後ディスクブレーキ、レザーサドルシートなどを採用。253kgの車重は、このクラスのアメリカンクルーザーとしては軽量。2019年モデルからは、メーター横にスマートフォン(当時)などのパーソナルデバイスを充電するためのUSBポートが設置された。