メガクルーザーとして、2004年に鮮烈なデビューを果たしたロケットⅢにとって、初めての派生モデルが、ロケットⅢクラシックだった。登場は2006年で、ロケットⅢをベースに、トラディショナルなクルーザーらしいデザインや車体構成を採用した、文字通りのクラシックバージョンだった。主な変更点は、ハンドルバーとステップとマフラー(サイレンサー)で、ハンドルはグリップ部分がプルバックされており、ステップはボード式に変更され、マフラーはロケットⅢのスラッシュカットタイプから、リバースコーン型に変更されていた。また、リアシートも座面が大きい専用タイプになっていた。その他、排気量2,294ccの3気筒で縦置きされたエンジンの出力や、主な車体構成はベースモデルに同じ(クラシックに続いて登場した「ツーリング」は出力やタイヤサイズが異なっていた)。