1991年、ヒンクレーに復活したトライアンフのツーリングモデルとして設定された「トロフィー」は、900ccと1200ccをラインナップしていたが、2003年ごろ、いったん消滅。それから約10年、2013年に再登場したのが、トロフィーだった。トライアンフのツアラーとしては、スプリントST/GTを引き継ぐモデルという面もあったが、実際は、より大柄で、ハイテク・電子制御満載のラグジュアリーツアラーだった。パワーユニットは。排気量1,215ccの水冷3気筒で、タイガーエクスプローラーゆずり。スロットル制御は、ライドバイワイヤ式となり、トラクションコントロールや前後連動式ABSが組み合わされていた。チェーンではなく、シャフトドライブを採用。また、電動スクリーンはメモリー機能付きで、タイヤ空気圧のモニタリングシステムも装備。12V電源ソケットも備わっていた。同時に、上級モデルとしてトロフィーSE(スペシャルエディション)も登場。SEには、電子制御サス(WP製)やオーディオシステムが標準装備されていた。フロントカウルにアンテナが付いているほうが、トロフィーSEだった。