デイトナ650は、2004年9月に、2005年のニューモデルとして登場した。TT600、デイトナ600に続くミドルクラスのスーパースポーツで、外観上は、デイトナ600とほぼ共通。モデル名が変わったことから分かるように、エンジンの排気量が、デイトナ600の599ccから、646ccに拡大されていた。これは、搭載する直列4気筒エンジンのシリンダーボア径(68mm)はそのままに、ピストンストロークを、41.3mmから44.5mmに変更したことによるものだった。最高出力114ps。日本車との真っ向勝負となったトライアンフのミドルクラス4気筒フルカウルスポーツは、このデイトナ650で終了(排気量を拡大した時点で、レースフィールドでの勝負は終わっていたが)。2006年には、トライアンフらしさを求めた、675ccの3気筒エンジンを搭載するデイトナ675が登場した。