スピードトリプルRは、「ストリートファイター」カテゴリーの先駆車として1994年から進化を続けてきたスピードトリプルが、2011年にモデルチェンジを受けたのを機に設定された上級仕様だった。初登場は2012年。標準仕様との違いは、オーリンズ製のサス、ブレンボ製のフロントブレーキ、アルミ鍛造ホイールなどを装備したところ。2014年モデルからは、メーターバイザーやアンダーカウルを装備して、外観イメージを一新。2015年には、スピードトリプル誕生21周年を記念した限定モデル「94R」が設定された。2016年モデルで、スピードトリプルがモデルチェンジすると、シリーズは、標準仕様の「S」と上級仕様の「R」の2本立てとなった。ここでのスピードトリプルRは、フルアジャスタブル式のオーリンズ製サス、カーボンフロントフェンダー、レッドステッチ入りのシートなどが装備された。なお、2016年モデルで導入された様々な電子制御(ライドバイワイヤ/ライディングモード/トラクションコントロール等)は、標準仕様(スピードトリプルS)と共通だった。なお、2018年には、スピードトリプルRSが登場。スピードトリプルの上級仕様は、RSが引き継ぐ形となった。