先行して発売されたGB250クラブマン(1983年)に続き、大排気量の単気筒エンジンを搭載したトラディショナルなレーサースタイルで、1985年7月に登場したのが、GB400TTだ。一般にGB400TTと表記されるが、正しくは「.」付きのGB400T.T.であり、車名として正しいのは、GB400ツーリスト・トロフィーである。ツーリスト・トロフィーは、英国領マン島に始まった伝統のレースに由来する。その翌月には、大型の風防(カウリング)を装着したGB400TTマーク2が登場し、さらに大排気量版のGB500TTもリリースされた。1987年には特別仕様車を発表し、翌年のマイナーチェンジをもって、比較的短いモデルライフを終えた。