ナイトホーク750(RC39)は、1991年7月に発売されたアメリカンタイプのロードスポーツモデルだった。CB系の空冷4気筒DOHC747ccエンジンを、ダブルクレードルフレームに搭載する、という点において、ナイトホーク750に遅れること半年ほどで発売されるCB750(RC42)と共通項を持っていた。そのため、CB750と比較することによって、ナイトホーク750の特長は明確になる。エンジンは、RC17E型で共通。出力特性も、キャブレター型式も同じ。5段ミッションも、二次減速比が少し異なるのみで、同じ。キャスター角は、CB750の26°に対し、ナイトホーク750は29°と大きくとられ、ホイールべースもナイトホークのほうが10ミリ長かった。ブレーキは、トリプルディスク(前2・後1)のCB750に対し、ナイトホークは前シングルディスク・後ドラムの組み合わせ。ナイトホークはフロントに18インチホイールを採用していた。車両全体のフォルムも、かたまり感のあるCB750に対し、ナイトホークは、伸びやかな印象。これらのことから、ナイトホーク750は、ゆったりとした姿勢や気持ちで、デイリーユースやツーリングを楽しめるモデル特性であることがわかった。もともと北米市場がメインターゲットのモデルであり、日本仕様は1991年登場のあと、モデルチェンジを受けることはなかった。