ロケットⅢシリーズのデビュー10周年を記念するモデルとして発売された限定車が、「ロケットX」。世界限定500台で、日本市場へはそのうち21台だけが輸入され、2015年7月に発売された。車名の「X」は、もちろん「10」のこと。ロケットXは、全くのブランニューモデルというわけではなく、ロケットⅢロードスターをベースにした特装車で、マフラーなど各コンポーネントをブラックアウトし、黒いメーターバイザーを備え、ソロシートが採用されているのが特徴だった。エンジンの排気量は、ロケットⅢシリーズ同様の2,294ccで、その直列3気筒は縦置きされ(クランク軸の向きが進行方向と同じ)、148psの最大出力と221Nmの最大トルクを発生していた。5段ミッション、シャフトドライブ、リアタイヤ幅は240mmの極太サイズ。