CB500ホーネットは、2023年のEICMA(ミラノショー)で発表された海外市場専用モデル。前年にはCB750ホーネットが登場しており、CB500ホーネットと同時に発表されたCB1000ホーネットとともに、新しいホーネット・シリーズを形成することになった。CB500ホーネットが搭載するのは、排気量471ccの並列2気筒DOHCエンジンで、これは2013年から続くCB500・シリーズのもの。CB500ホーネットは、シリーズの一角を担っていたCB500F(日本でも一時期、CB400Fとしてラインナップされていた)の後継モデルということでもあった。CB500・シリーズは、欧州のA2ライセンス(※)所有者向けのモデルのため、エンジンの最高出力はシリーズ共通の35kW。ショーワ製の倒立フォークなどは、前身のCB500Fが2022年の仕様変更で装備していたものを受け継いでいた。ABS及びトラクションコントロール(HSTC)搭載。なお、ミラノショーにおけるホンダの日本メディア向けプレスリリースには、国内導入モデルが記されていたが、その中に、CB500ホーネットは存在していなかった。※A2ライセンスは、日本での普通二輪免許(中免)に相当するが、排気量に関わらず、最高出力(35kW以下)などで制限されていた。