KTM 390アドベンチャーは、390デュークやRC390に搭載されてきた排気量373ccの水冷単気筒DOHC4バルブエンジンを搭載したアドベンチャーモデルとして、2019年11月のミラノ国際モーターサイクルショー(EICMA2019)で発表された。先行した「390」の2台がそうであったように、390アドベンチャーも、欧州A2ライセンス所有者のためのアドベンチャーモデルとして設定されたもので、エンジンの最高出力は32kWと、A2ライセンスの条件「35kW以下」を満たすものだった。スタイリングは2019年に登場していた790アドベンチャーによく似ていたが、マフラーの搭載位置は、790アドベンチャーと異なり、390デューク同様のダウンマウント。とはいえ、フレームは450ラリー同様のトラスフレームで、63.5度に設定されたキャスター角など、オフロード指向のレイアウトでもあった。フロントサスは倒立フォーク、ブレーキは前後ともディスク式。燃料タンク容量は14.5リッター。