大排気量3気筒エンジンを搭載するメガクルーザー、ロケットⅢ・シリーズの新世代モデルとして、2019年7月31日に発表されたのが、ロケット3GT及びロケット3Rだった(2020年モデル)。搭載されるエンジンは、2,458ccにまで拡大され、221Nmという巨大なトルクを発生するようになった。そのうえ、乾燥重量は300kgを切る(GT:294kg/R:291kg)まで軽量化されていた。コーナリングABS、トラクションコントロール、クルーズコントロール、キーレスイグニション、フルLEDライトなど、(2010年代後半の)現代的な電子制御・装備を備えていた。ロケット3GTは、(同時に登場したRと比べれば)その名の通り、ツーリング向きで(GT=グランドツーリング)、それは、バックレストの装備や、プルバックされたハンドル、フォワードコントロールなところに示されていた。また、ロケット3GTにはグリップヒーターが標準装備された(Rはオプション設定)。2021年に限定モデルとして「トリプルブラック」が設定された。