1993年に登場したR100R MYSTIC(ミスティーク)は、R100GSのロードバージョンであるR100Rの仕様違いモデル。R100Rをベースに、シートカウルやサイドカバー、メーター周り、ハンドル、ハイスペックなフロントブレーキなど、主にスタイリングを変更し、フレーム、エンジンはR100R同様。大型燃料タンクはそのままに、リッターマシンとは思えないシンプルかつコンパクトなスタイリングに仕上げたモデル。その開発に日本のメーカーも携わっていることは有名な話。搭載するエンジンは、もともと完成度の高いGS系エンジンをロードスター用に設定変更したもので、低速から発生する滑らかな加速と扱い易いパワー特性は、思わずライダーの頬を緩めてしまうもの。単なるネイキッドバイクでなく、そのポテンシャルはR100GSやR100R由来であることが理解出来る。