1984年3月に発売されたCBX750ホライゾンは、スポーツモデルのCBX750Fをベースにしたツーリングモデル。HORIZON=地平線、という名前が、ツアラーであることを如実に示していた。その最も大きな特徴は、駆動方式にシャフトドライブを採用していたこと。ハンドルポジションもアップタイプになり、ゆったりとした乗車姿勢でライディングすることができた。チェーン式よりもメンテナンス間隔が長いシャフトドライブの優位性を活かすために、エンジン内のカムチェーン調整には、オートテンショナーを採用し、点火装置もポイントレスのフルトランジスタタイプとしていた。シフトダウンを急激に行った際に発生する過大なエンジンブレーキを防ぐバックトルクリミッター機構も装備。フロントサスには、ブレーキトルク応答型のアンチノーズダイブ機構を備えた。なお、CBX750F系統のモデルであることから、CBX750Fホライゾンと称されることがあるが、正式なモデル名は、「F」なしのCBX750ホライゾンだった。