ライブディオJは、1999年9月にライブディオがマイナーチェンジを受けた際に同時設定された「ちょっと安い」バージョンモデル。99年のマイナーチェンジは、原付1種対象の平成10年排出ガス規制に適合するためのもので、エンジンの仕様などは同年モデルのライブディオと同じ。違いは、フロントブレーキがドラム式(機械式リーディングトレーリング)になっていたことだった。そもそも、ライブディオが97年モデルで前輪に油圧式ディスクブレーキを採用してから、3年も経っていない中で、再び前後ドラムブレーキ仕様車が復活したことになった。その理由は、装備を奢っていくなかで上がった価格を抑えるため。14.4万円の車両価格は、94年登場時の初期型ライブディオと同額だった。なお、同じなのは価格だけでなく、メーカー型式も。ライブディオJの型式はBB-AF34で、初期型ライブディオはA-AF34。ハイフン(-)前の排ガス識別記号が異なるだけで、型式はAF34で同じだった(99年型のライブディオは、BB-AF35)。2001年モデルで、名称を「ライブディオS」に改めた。