シャドウは、ホンダのアメリカンカスタムバイクの代表的なシリーズネーム。日本国内では、1986年4月に発売された「シャドウ」で初めて使用された。このシャドウは、1982年12月から販売されていたNV750カスタムのフレームや外観などを一新し、モデルチェンジするかたちで登場したものだった。そのため、排気量749ccの水冷4ストV型2気筒エンジンは、NV750カスタムと同型(RC14E)。気筒あたり吸気2本、排気1本の3バルブ方式や、ツインプラグであるところも同じだった。ミッションはオーバードライブギアを備えた6段リターン式で、駆動方式はシャフト式。バックトルクリミッターも備えていた。燃料タンク容量は、メインタンク7リッターと補助タンク5.5リッターで、ロングライドもこなした。前後ともチューブレスタイヤを採用。なお、排気量750ccのシャドウながら、ホンダのリリースには、単に「シャドウ」とされていたので、約10年後に発売されるシャドウ750とは別項目とした。