ビジョン110は、主に欧州市場で販売されたタウンコミューターだった。2012年モデルで新登場し、幾度かの仕様変更を受けながらも、基本コンセプトを変えることなく、ラインナップされた。新登場は2012年モデル。欧州向けのコミューターモデルらしく、日本などで主流の12インチよりも大径のホイールを採用し、凹凸のある路面での走行安定性を求めていた。スチールチューブのアンダーボーンフレームに搭載された空冷式の4スト単気筒OHCエンジンの排気量は、108cc。2017年モデルからは、環境性能の高いeSPエンジンとなり、アイドリングストップも装備。2021年モデルでは新しいエンジンを搭載し、ボア×ストロークも変更されて(ロングストローク型になり)排気量は109.5ccへとわずかに拡大された。ブレーキはフロントがディスク式で、リアはドラム式。前後連動式のコンビブレーキが採用されていた。2021年モデルからは、スマートキーシステムも採用した。