CBX750Fボルドールは、すでに販売されていたCBX750Fにフルフェアリングを装備したバリエーションモデルとして、1985年5月に発売された。日本国内での販売台数は、2,000台限定というかたちだった。エンジンやシャシーまわりの装備は、CBX750Fと同様で、メーカー型式も、同じRC17型。ボルドールの名称は、フルフェアリングのスタイルが、耐久レーサーのようだったところから。フランスで行われるボルドール24時間耐久レースがイメージされていた。なお、「ボルドール(Bord’or)」の名は、これ以前にもCB750Fの限定モデル(カウルレス)や、後年のCB1300(400)スーパーフォアの派生モデルにも使われたが、フランス語の意味は、「金杯」(bor=ボウル/d'or=ゴールデン)。ル・マン24時間や鈴鹿8耐のように、地名・コース名由来ではない。